4. 法目的比較
4.1 知的財産基本法
4.1.1 この法律は、内外の社会経済情勢の変化に伴い、我が国産業の国際競争力の強化 を図ることの必要性が増大している状況にかんがみ、新たな知的財産の創造及びその効 果的な活用による付加価値の創出を基軸とする活力ある経済社会を実現するため、知的 財産の創造、保護及び活用に関し、基本理念及びその実現を図るために基本となる事項 を定め、国、地方公共団体、大学等及び事業者の責務を明らかにし、並びに知的財産の 創造、保護及び活用に関する推進計画の作成について定めるとともに、知的財産戦略本 部を設置することにより、知的財産の創造、保護及び活用に関する施策を集中的かつ計 画的に推進することを目的とする。
4.2 特許法
4.2.1 この法律は、発明の保護及び利用を図ることにより、発明を奨励し、もつて産業の発達に寄与することを目的とする。
4.2.1.1 ★特許法における発明の保護と利用について説明せよ。
4.3 実用新案法
4.3.1 この法律は、物品の形状、構造又は組合せに係る考案の保護及び利用を図ることにより、その考案を奨励し、もつて産業の発達に寄与することを目的とする。
4.4 意匠法
4.4.1 この法律は、意匠の保護及び利用を図ることにより、意匠の創作を奨励し、もつて産業の発達に寄与することを目的とする。
4.5 商標法
4.5.1 この法律は、商標を保護することにより、商標の使用をする者の業務上の信用の維持を図り、もつて産業の発達に寄与し、あわせて需要者の利益を保護することを目的とする。
4.5.1.1 ★商標法の保護法益について説明せよ。
4.5.1.2 ★商標法の保護法益について、他の産業財産権法3法との比較をしつつ説明せよ。
4.6 不正競争防止法
4.6.1 この法律は、事業者間の公正な競争及びこれに関する国際約束の的確な実施を確保するため、不正競争の防止及び不正競争に係る損害賠償に関する措置等を講じ、もって国民経済の健全な発展に寄与することを目的とする。
4.7 著作権法
4.7.1 この法律は、著作物並びに実演、レコード、放送及び有線放送に関し著作者の権利及びこれに隣接する権利を定め、これらの文化的所産の公正な利用に留意しつつ、著作者等の権利の保護を図り、もつて文化の発展に寄与することを目的とする。
4.8 種苗法
4.8.1 この法律は、新品種の保護のための品種登録に関する制度、指定種苗の表示に関する規制等について定めることにより、品種の育成の振興と種苗の流通の適正化を図り、もって農林水産業の発展に寄与することを目的とする。